お中元の起源と人気の贈答品の傾向

お中元は、中国春秋時代に存在したとされる老子の思想に基づく道教の「三元」と日本独自の神道の「祖霊祭」が結びついた宗教儀礼であり、現在では7月15日~8月15日の期間内で贈るのが一般的です。道教は、北魏が華北を統一した439年~隋が中原を統一する589年までの六朝時代末期頃には三元を祭日とし、それぞれ1月と7月および12月の15日に縁日が中原各地で執り行われるようになた宗教です。上元は、人々に幸福を与える神「上元一品天官賜福大帝」を祀る祭日であり、下元は人間の様々な災厄を祓う神「水官解厄大帝」を祀る祭日です。中元は、人間の様々な罪を赦す神「地官赦罪大帝」を祀る祭日であり、神道の「祖霊祭」や仏教の「盂蘭盆会」と結びついて現在ではお中元として夏の風物詩となっています。

お中元は、神道の「祖霊祭」や仏教の「盂蘭盆会」と結びついていることから仏前や霊前に並べるお供物の数々を贈る宗教的意味合いが強い慣習でしたが、現在では日頃お世話になっている方や縁を維持し続けたい方へ贈る社交辞令的意味合いが強い年中行事へと変化しています。そのため、現在では自分で好きなものを選ぶことができる利便性が高い「カタログギフト」が贈り手と貰い手の両方で1番人気となっており、次いで洋菓子やアルコール類および肉・肉加工品など食料品が人気となっている一方で贅沢品よりも日々の生活に役立つ日用品を好む傾向が強いのがお中元の現状です。

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